2025年6月19日木曜日

ただ音を鳴らすだけの企画 - 音楽を作れなくなった先にあったもの

 


ただ音を鳴らすだけの企画、OtonoDiary - オトノダイアリ - (sound diary)について、お話ししていきます。
(*自分で書いた雑な文章をAIに整えてもらい、それを参考にしながら書き直しました。)


ただ音を鳴らすだけの企画
And this is just a sound doodle...


ここ数年の間に起こった様々な出来事や心境の変化を経て、これまで取り組んできた従来の作曲から少し距離を置き、しばらくは「ただ音を鳴らすだけ」を続けてみようと考えています。


英語で言ったらSound Doodle(音の落書き)といったところです。以前、ほぼ毎晩、寝る前にベッドでノートに落書きをする習慣がありました。それに似た音の記録として、この企画を「OtonoDiary - オトノダイアリ - (sound diary)」と名付けました。


本当は、ただ音を鳴らすだけにしても、大自然の美しい景色や、ミニマルで洗練された白い空間などといったイメージと調和するようなサウンドを目指すのが理想的なのかなと思っていました。けれども、今の自分がそうした環境にあるわけではないので、意図的にそうした音を作ろうとしても、どうしても不自然で作為的になってしまう感じました。

そこで、ごくごく普通の毎日を普段どおりに過ごし、その生活の中で目に映るもの、耳に届く音、頭の中でぐるぐるしている声や音などに意識を向けながら、(あるいは何もない中でも)感じたままの音を鳴らしていこうと思っています。


基本的には、即興演奏と生成音楽の組合せがベースになっています。そして、演奏した結果の音を分割して、ランダムに並べかえたり、ひとつのフレーズを切り抜いて反復させたり、グリッドからはみ出させたり…などの加工をしています。

このシリーズでは、ある程度のところからは、自分でコントロールできない、自分の意図しない音が偶発的に鳴ってしまいます。なのですが、それもそのまま受け入れ、自分なりの楽しみや聴きどころとしています。


それはきっと、音楽を作れなくなったことや、音楽を作ることがなんとなく楽しくなくなってしまった自分を受け入れたことがきっかけで、「ただ音を鳴らすだけ」という企画に辿り着いた…。その一連の流れと繋がっている気がしています。つまるところ、今の状況や自分自身を受け入れたことと、自然に重なっているのかもしれません。

ここに至るまで、「あ、もしかしたら、こういう感じで音楽をやめていくのかもな…」と思う瞬間が、何度かありました。それでも、ふと気付けば、音楽を「作ろう」とするのではなく、ただただ音を鳴らしている自分がいました。


でもそれって、ともすると最初の最初に戻ったのかなとも思っています。新しい楽器や機材を手に入れたとき、説明書も読まずに、ただ手探りで音を鳴らしてみる。そんな感覚に近いんだと思います。

さらに言うと、自分が鳴らす音と真正面に向き合う中で、昔から持っていた感覚が研ぎ澄まされていくことすら感じています。だからこそ、この音を「作品」として形にしていこうと思ったのです。


ちなみに、こんな風に私がただ鳴らしただけの音は、一般的にどのようなジャンルに分類させるのかと思い、AI(無料版Copilotなど)に過去2、3年分の私の音を聴かせてみました。その結果から、ジャンル名やキーワードを以下にリストアップしますね。

・Experimental Music(実験音楽)
・Ambient Music
 ・IDM
・Glitch Music
・Microsound
・Granular Synthesis
・Generative Music(偶発性の強い生成音楽)
・Sound Design
・Sound Art
・Soundscape

なるほどなるほど。自分ではなかなか上手く説明できなかったりする場面が多いもで、こうしてジャンルで言ってもらえると、ありがたいです。


また、その時に音の特徴についても触れていました。それらを引用したり、まとめたりしたものがコチラです。

「集中したい時やリラックスしたい時にピッタリ。」

「伝統的な作曲方法とは異なり、メロディやリズムよりも、音の層や効果に重点を置いている。」

「デジタル・マニュピレーションとサウンドデザインを活用して、独自の聴覚体験を生み出す、実験的な音楽ジャンルを示唆している。」

「歪んだ時間、断片化された記憶、浮遊する音の波。視覚と聴覚が交差する、シネマティックな音の世界。」

ここまで言われると、もはやこっぱずかしいですね。


でも、AIに聞いてみたことで、自分の方向性がより明確になったと思うし、やはり原点回帰というか、なにしろまず最初に「音を鳴らす」があるんだなと思います。


これまで、なにかを企画しても企画倒れだったり、長続きしないことが多かった私ですが、「ただ音を鳴らすだけ」なら、ずっと続けてきたことだから、このまま鳴らし続けられるかな...。そんな気がしています。


当面はYouTube、InstagramなどのSNSでアップしていきます。


音楽じゃなくてもいいんだけど、なにか音がほしいなぁって時にどうぞ。

2025年2月23日日曜日

ヒの字(Hideki Inoue) Homepage


ヒの字 (Hideki Inoue)


プロフィール

音楽屋さん/翻訳屋さん
Freelance Composer/Translator (JPN⇔ENG)

オルタナティブ BGMer

シンプルだけどクセになる音楽
上手くないけど味のある音楽
ちょっと実験的でアート寄りな音楽
を目指して音楽制作をしています

主な影響

海外のインディーロック
ローファイロック
クラシックロック
アメリカーナ
レトロ/オールディーズ
エレクトロニック・ミュージック
実験音楽
モダンアート

*音楽制作のご依頼は要相談で...。

2024年5月16日木曜日

【お知らせ】フリーBGMの用途や使用許可などについて個別のお問合せには対応しておりません


 はい、ヒの字です。

まずは、いつも私ヒの字が作った音楽を聴いてくださったり、ルールを守ってご利用してくださったり、またSNSなどでいいねやレスしてくださったりと、本当にありがとうございます!

さて、ここからがこ本題になります。以前よりはかなり減ったのですが、ここ最近またちょいちょいくるようになったので、念のため改めてこちらでもお伝えしておきたいと思います。

私ヒの字が制作したフリーBGMの用途や使用許可などについて、お問合せメールをいただくことがあるのですが、基本的に個別での返信はしておりません。

曲をダウンロードしたサイトの利用規約などをよくお読みの上、自己責任でご判断くださいますようお願いいたします。

2024年1月9日火曜日

当ブログのプライバシーポリシーについて

 「All You Need Is Fingers」(以下「当ブログ」)のプライバシーポリシー・免責事項を次の通り記載します。

また、当ブログを利用される方は以下に記載します条件について同意したものとみなします。

2022年7月13日水曜日

サンプルを使用しないギター音源 Studio Major7thのSSG7 V:デモソングを制作しました。


はい、ヒの字です。 

今回は、Studio Major7thさんの新商品、サンプルを使用しないギター音源 SSG7 Vでデモソングを制作しましたので、そのお話をしていこうと思います。

*Studio Major7thさんのギター音源はWindows版のみになります。

2022年4月8日金曜日

Samplesonのメロディカ音源 Melox Pro:インストール後に音が出ない時の解決策(ヒの字の場合)

 

はい、ヒの字です。

Samplesonのメロディカ音源 Melox Pro。

インストールしたけど音が鳴らないという経験をしまして、今年の頭に自分の環境(Windows 10 64bit)では解決できたので、その記憶を辿りながらシェアしていこうと思います。

*私の場合はこれで解決したのですが、この記事を見て同じようにされる方は自己責任でお願いしますね。

2022年3月4日金曜日

Acousticsamplesのアコギ音源はSunbirdも良いけどGD-6も推していきたいというお話


はい、ヒの字です。

AcousticsamplesのGD-6を持ってる人、実はけっこう多いんじゃないでしょうか?そして持っていたけど使ってなかった!って人も...。

いやぁ、今までAcousticsamplesのアコギ音源っていったらSunbirdを使いがちだったのですが、先日お仕事で試しにGD-6を使ってみたら、Sunbirdとは違う、やさしいけどコシのある音色にもんのすごくハマってしまいまして...。

そんなことで、これはちょっとGD-6を推していきたいぞ...という、単純でユルいお話を今回は進めていきたいと思います。