今年の6月からのんびり続けているOtonoDiaryですが、この3か月で思うことがありまして、OtoNotebook: Sound Doodlesと改名してリニューアルすることにしました。
(*書きかけですが公開しちゃいます。ゆっくり完成させますね。)
とりあえずリニューアル後の第一弾がコチラです。
リニューアルの背景
5月に始めた『即興演奏とそのランダム化』のシリーズからOtonoDiaryを続けてきた流れで、より遊び心と柔軟さを持てるようになったというか、より開放されたかたちで向き合えるように思えたのがきっかけです。
「Diary」という言葉には、どうしても日記や日記帳というある種「形式」のようなイメージがあったので、それを「Notebook」にすることで、より開けた「音の落書き」にできる気がしました。
サウンド的には、これまでの「音を鳴らす」ところから「未完成・不完全な音楽」まで、なにかこうあるべきと決めずに、今まで以上に自由に音を鳴らせたらと思っています。
それで、音の実験シリーズ(2024年春)からOtonoDiaryまでをひとまとめにしたとき、リニューアルしたOtoNotobook: Sound Doodlesで何か変化/進化してゆくのかというと、そうではありません。
自分が今まで鳴らしてきた音との関わりをさらに深く掘り下げる「深化」の記録となって、これまでの音とこれから鳴らしていく音が地続きになっていくんだと思います。
このリニューアルで目指す方向
ということで、リニューアルとは言っても基本的なコンセプトはOtonoDiaryと変わりません。その上で改めて、OtoNotobook: Sound Doodlesの目指すところを以下に箇条書きでまとめてみました。
- 即興演奏と音楽生成
自分の手癖による即興演奏と「仕掛け」から生成される音
- 音の再構築的な実験
鳴らした音の切り貼り、反復、グリッチ&ランダム化
- 意図と偶然の交差や共存
意識的な選択と偶発的な結果から生まれるゆらぎ
- ハイブリッドなLo-Fiサウンド
感情と空間と記憶が混ざり合う手作りの雑音
最初の3つは、コブラ(前衛芸術運動のCoBrA)の「自発性と自由な表現」、シュルレアリスムのオートマティスムにおける「無意識」、またダダイズムにおける「偶然性」、「無意味」、「制御不能」といったキーワードから大きな影響を受けています。
無心で手を動かし続けることによって辿り着く予期せぬ響きに耳を澄ませながら、その流れに身を委ねていけたらと思っています。
4つ目のローファイ・サウンドについては、やはり90年代にラジカセやカセットMTRで音楽制作し始めた頃の初期衝動、DIY精神、手作り感、そこに現代のローファイ・ミュージックにおけるムードや雰囲気、環境音楽的な役割を重ね合わせていきたいと考えています。
言ってみるなら、90年代に夢中でカセットMTRに向き合っていた自分自身への「作業用BGM」を作るような感覚です。
このアプローチをかたちにするために、次に紹介するのは私が愛用している道具たち - 機材、プラグイン、そしてざっくりとした使い方と制作の流れになります。
音の実験道具箱、いざオープン!
ジェネレーティブ作曲ツール系
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PREDICTOR by Sampleson |
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Orb Chords by Hexachords |
グリッチ/スライス/グラニュラー系エフェクト
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Chop Chop! by KiTiK |
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Breadslicer by Audio Blast |
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Slice by Lese |
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autochroma by imagiro |
カセットMTR:テープ&プリアンプ系
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SketchCassette II by aberrant dsp |
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TASCAM 424 PORTASTUDIO |
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TCS-68 by Fuse Audio Labs |
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余談になりますが、OtoNotebookって略した時に「音ノート(おとのーと)」とかになるかと思うのですが、Noteという英単語には音符や音という意味があるので、音の響き的に「猫キャット」や「犬ドッグ」みたいになるのもなんか好きだったりします。音ノート...ふふ。