今年の6月からのんびり続けているOtonoDiaryですが、もっと自由に音を向き合いたいと思うようになりまして、OtoNotebook: Sound Doodlesと改名してリニューアルすることにしました。
OtoNotebook: Sound Doodlesのプレイリストはコチラです。
リニューアルの背景
5月に始めた『即興演奏とそのランダム化』のシリーズからOtonoDiaryを続けてきた流れで、より柔軟さを持てるようになったというか、より開放されたかたちで向き合えるように思えたのがきっかけです。
「Diary」(日記)という言葉には、どうしてもある種「形式」のようなイメージがあったので、それを「Notebook」にすることで、より開けた「音の落書き」にできる気がしました。
サウンド的には、これまでの「音を鳴らす」ところから「未完成・不完全な音楽」の範囲で、なにかこうあるべきと決めずに、今まで以上に自由に音を鳴らせたらと思っています。
OtoNotobook: Sound Doodlesがめざすもの
以前にもSNSなどで少し触れていて、「パンクロックなニューエイジ・ミュージックだと思っていただければ...」なんてことも言っていました。でも、根底にあるのはもっと曖昧なものなのかもしれません。それは、たとえば...
季節外れの風鈴のような音
このイメージは、実際の経験からきています。
学生時代の冬のある日、ハウスシェアしていた家のポーチでウインドチャイムが冷たい風に揺られていて、風とその音だけが静かに響いていました。いつもは賑やかな家だったのですが、その静けさが妙に心地よかったんですよね。
今でもふとした時にその記憶がよみがえることがあります。
予想していなかったのに、ふと心に響いて、過去の記憶を呼び起こす音。今という時間を少しだけ忘れさせてくれるような音。
たぶん、それに近いものをOtoNotobook: Sound Doodlesで共有できればいいなと思っています。
アプローチとインスピレーション
というわけで、あらためてその背景にあるアプローチとインスピレーションを少し言葉で整理してみようと思います。(自分のためにも)
- 即興演奏と音楽生成
自分の手癖による即興演奏と「仕掛け」から生成される音
- 音の再構築的な実験
鳴らした音の切り貼り、反復、グリッチ&ランダム化
- 意図と偶然の交差や共存
意識的な選択と偶発的な結果から生まれるゆらぎ
- ハイブリッドなLo-Fiサウンド
感情と空間と記憶が混ざり合う手作りの雑音
最初の3つは、コブラ(前衛芸術運動のCoBrA)の「自発性と自由な表現」、シュルレアリスムの「無意識」、またダダイズムにおける「偶然性」、「無意味」、「制御不能」といったキーワードから大きな影響を受けています。
この時代の芸術作品は本当にキテレツなところが大好きなのですが、自分で鳴らす音もまた同じです。無心で手を動す中で生まれる予測できない響き身を委ねていけたらと思っています。
4つ目のローファイ・サウンドについては、やはり90年代にラジカセやカセットMTRで音楽制作し始めた頃の初期衝動、DIY精神、手作り感、そこに現代のローファイ・ミュージックにおけるムードや雰囲気、環境音楽的な役割を重ね合わせていきたいと考えています。
言ってみるなら、90年代に夢中でカセットMTRに向き合っていた自分自身への「作業用BGM」を作るような感覚ですね。
まとめます
OtoNotobook: Sound Doodleは、意図と偶然が混ざり合う音の落書きをそのまま記録する場所にしていけたらと思っています。
ふとした響きが誰かの記憶や時間をそっと揺らすような、そんな音をこれからも気楽に重ねていけたらな嬉しいなと思います。
気が向いたときにそっとのぞいてもらえたら、それだけで十分です。
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余談になりますが、OtoNotebookって略した時に「音ノート(おとのーと)」とかになるかと思うのですが、Noteという英単語には音符や音という意味があるので、音の響き的に「猫キャット」や「犬ドッグ」みたいになるのもなんか好きだったりします。音ノート...ふふ。
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