(*書きかけですが公開しています。ゆっくり完成させていきますね。)
OtoNotobook: Sound Doodlesは、ただ音を鳴らすことから始まった、小さな実験と記録の繰り返しから生まれる音の落書きたちです。
今回は、あらためて、その背景にあるアプローチとインスピレーションを少し言葉で整理してみようと思います。(自分のためにも)
アプローチとインスピレーション
- 即興演奏と音楽生成
自分の手癖による即興演奏と「仕掛け」から生成される音
- 音の再構築的な実験
鳴らした音の切り貼り、反復、グリッチ&ランダム化
- 意図と偶然の交差や共存
意識的な選択と偶発的な結果から生まれるゆらぎ
- ハイブリッドなLo-Fiサウンド
感情と空間と記憶が混ざり合う手作りの雑音
最初の3つは、コブラ(前衛芸術運動のCoBrA)の「自発性と自由な表現」、シュルレアリスムのオートマティスムにおける「無意識」、またダダイズムにおける「偶然性」、「無意味」、「制御不能」といったキーワードから大きな影響を受けています。
この時代の芸術作品は本当にキテレツで、個人的に大好物なのですが、自分で鳴らす音もまた同じです。無心で手を動かし続けることによって辿り着く予期せぬ響きに耳を澄ませながら、その流れに身を委ねていけたらと思っています。
4つ目のローファイ・サウンドについては、やはり90年代にラジカセやカセットMTRで音楽制作し始めた頃の初期衝動、DIY精神、手作り感、そこに現代のローファイ・ミュージックにおけるムードや雰囲気、環境音楽的な役割を重ね合わせていきたいと考えています。
言ってみるなら、90年代に夢中でカセットMTRに向き合っていた自分自身への「作業用BGM」を作るような感覚ですね。
音の実験道具箱、いざオープン!
ここまでお話ししてきたような、偶然と意図が交差するような音作りや、記憶と空間が滲んでゆくローファイな質感は、私が日々使っている道具たちによって、カタチになっていきます。
私が愛用している機材やプラグインは、OtoNotobook: Sound Doodlesのアプローチを支え、インスピレーションを音に変えてくれる大切な存在です。
ここからは、そんな道具たちの選び方や使い方、そして制作の流れについて、ざっくりと紹介していきますね。
ジェネレーティブ作曲ツール系
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PREDICTOR by Sampleson |
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Orb Chords by Hexachords |
グリッチ/スライス/グラニュラー系エフェクト
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Chop Chop! by KiTiK |
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Breadslicer by Audio Blast |
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Slice by Lese |
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autochroma by imagiro |
カセットMTR:テープ&プリアンプ系
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SketchCassette II by aberrant dsp |
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TASCAM 424 PORTASTUDIO |
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TCS-68 by Fuse Audio Labs |
つづく