2022年2月9日水曜日

NI KONTAKT付属のコード弾きアコギ音源 Akkord Guitarで自分だけのストラム・パターンがラクに組めるって知ってました?

 

はい、ヒの字です。

突然ですが、NI KONTAKT(有料版)を持っている人に質問です。

KONTAKT付属のFACTORY LIBRARYに収録されたコード弾き専用アコギ音源、Akkord Guitarって使ってます?

私はなかなか使い勝手が良いなと思っていて、以前から割と頻繁に使っています。

Akkord Guitarの使い勝手の良さとは何か?というと、ギターのコード弾きでジャンジャカかき鳴らす「ストラム」の打ち込みが割とラクである点です。

以前書いた『W.A. Production InstaChordのちょっと捻った使い方 』と同じく、左手1本と指右手1本指でコードが弾けちゃいます。

単音弾きやストラム・スピードを変えたりなどの細かいことはできませんが、シンプルに使うなら事足りる感じです。

何はともあれ、KONTAKTでAkkord Guitarを立ち上げてみましょう。


ブラウザにあるFACTORY LIBRARY の Instrumentsボタン をクリックしたら...

Band → 5 - Guitar → Akkord Guitar (All Chords).nki の順にクリックしていきます。


Akkord Guitarには「All Chords」他にも「Default」と「Large」というのがあるのですが、マニュアルを見てもなんかざっくりしすぎててその違いが分かりません。

とりあえず把握できているのは「All Chords」だと弾けるコードの種類が多いということです。

立ち上げた状態で、先ずはブルーの鍵盤を何かひとつ...例えばCを押さえてみると。


CHORD(C1-B3)の下に「C Maj」と表示されて、勝手にCメジャーのコードで決められたストラム・パターンをジャンジャカ弾いてくれます。

もちろん3和音や4和音も対応しているので、メジャーやマイナーの他にもセブンス、サス(sus)、ディミニッシュ(dim)、オーギュメント(sug)、アド(add)など、広範囲のコードをカバーしています。

CHORDの左隣を見ると分かるのですが、この時Akkord GuitarはPATTERN MODE(パターンモード)になっています。パターンの切り替えをグリーンの鍵盤で行う形ですね。

さぁ、Akkord Guitarの使い勝手の良さはここからです。

Akkord GuitarはPATTERN MODE(パターンモード)のON/OFFできて、OFFにすると自分でSTROKE(ストローク)の種類が選べるようになります。

つまり、Akkord GuitarはPATTERN MODE(パターンモード)をOFFにすると、自分だけのストラム・パターンを組むことができるということです。最高。


上の画像のように、PATTERN MODE(パターンモード)がOFFの時、CHORD(C1-B3)の右がPATTERN(C4-B5)からSTROKE(C4-B5)に切り替わります。

そして、グリーンの鍵盤(C4からB5まで)で、ストラム・パターンを構成するための様々なストロークに加え、ノイズなどを鳴らすことが可能になります。

C4からB5までの鍵盤を弾くと、STROKE(C4-B5)の下にある枠にストロークの種類が表示されるので、いろいろと試しながら確認できるので便利。


例えば...今度は左手でEを押さえて、右手でC4を弾けば上の画像のようにE Maj(Eメジャー)のDOWN(ダウン・ストローク)と表示されます。

DOWN(ダウン・ストローク)の他にどんなストロークがあるかと言いますと、ざっとこんな感じです。

これらを組み合わせていくだけで、決められたパターンではなく、自分が鳴らしたいストラム・パターンを打ち込んでいけるんです!

実際の打ち込みの例を見てみましょう。


私が作った曲の打ち込みなのですが、これでどんな感じになるか...。

ということで、コチラをお聴きください。


けっこういろんなことができる感じですよね。

私はKONTAKTのFACTORY LIBRARY収録音源って結構あなどれないと思っていて、ほぼそれらだけで曲を作っていた時期もあるくらいです 笑。

その頃の曲がコチラ。ベース以外はFACTORY LIBRARY収録音源です。冒頭のアコギはもちろんAkkord Guitar。


はい、ぼちぼちまとめます。

BGMとかバンドアレンジの音楽を作っていると、ギターのコード弾きでジャンジャカかき鳴らす「ストラム」が必要になることがありますが、高価で何GBもあるソフトやサードパーティ製KONTAKT音源を使わなくても、KONTAKTを購入した時点で意外とこんな便利な音源がありますよ~ってお話でした。

ということで、今回はここまで。
それではまた。



↑こちらもギターのコード弾きの打ち込みのお話です。

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