はい、ヒの字です。
さあさあ、皆さん。KORG Gadget for iOSが3.0にバージョンアップされましたよ!
このアップデートでは、新規ガジェットが3つも追加されて(しかも無料!)、オーディオ・ドキュメント・マネジャーのAudioShareや、楽曲共有サービスのAllihoopaに対応されました。
とにかく、このアプデの目玉は、オーディオ録音が出来るようになったことですよねっ。
そこで早速、前から用意しておいたリズムトラック(ドラム、ベース、ピアノ)に、リズムギターとリードギター、ついでにブルースハープを録音して、新しいオーディオ録音ガジェットで曲を完成させましたよ。
とりあえず、コチラをお聴きくださいな。
そんなことで、今回はこの曲をどんな風につくっていったかを、新機能の感想を交えながらお話ししましょうね。テーマは「リビングでお気楽オーディオレコーディング」です!
*もう一つの新ガジェットRecifeについては、既に弄り倒しているのですが、今回はオーディオ録音に限定した記事となりますので、あとでまた曲ができた時にレヴュー的な記事を書こうと思っております。
それでは、いってみよー。
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使用ガジェット(カッコ内はプリセット)
ドラムス:
GLADSTONE (04 Studio Kit 2)
Hi TomをHand Clapに変更
ベース :
MADRID (01 J-Finger)
ピアノ:
MARSEILLE (001 MARSEILLE PIANO)
リズムギター&リードギター:
ROZARIO (01 AC Chorus)
エフェクトはTUBE ODとHD ROOM
ブルースハープ:
ZURICH
エフェクトはDISTORTION
ギターをiPadに繋ぐオーディオ・インターフェースの設定
ギターをiPadやiPodに繋ぐには、オーディオ・インターフェースが必要になります。
この録音では、Tascam iXZとLine6 Sonic Port VXを試してみたのですが、今回はあまりたくさんの機材を出さずシンプルに…ってことで、コンデンサマイクも搭載されたSonic Port VXを使うことに。
Tascam iXZはヘッドフォン・ジャックへの接続なので気にすることはないのですが、Sonic Port VXでの録音はレイテンシーが発生するため、予め設定が必要になりますよ。
Audio Latencyを 1024 から 128 に変更 |
その設定をするには、Gadgetの右上の歯車から「その他の設定」の「Open」からでもいいですし、「設定アプリ」から「Gadget」を選択してもオッケー。すると上のような画面になるので(画像はiPadのもの)、「Audio Latency」をレイテンシーが気にならないところまで変更してやります。今回は、デフォルトの 1024 から 128 に変更しました。
さぁ!いよいよギターの録音をするぞぃ!
リズムギターとリードギターの録音です!いやぁ、KORG Gadgetでギターを録音する日がきたワケです。
ギター・エフェクト・ガジェットのRosarioにギターを繋いだら、とりあえず全プリセットを試したくなりますよねw しかし、KORGさんのアンプシミュってどんなだろう?って思っていましたが、これがどれも音が良くて驚きました。
音が良すぎちゃって、ついノリノリにw |
さ、思いっきり全てのプリセットで弾きまくったところでw、今回の曲はシンプルな「へなちょこロックンロール」なので、最初のプリセットに戻り、エフェクトをTUBE ODにチェンジしたら、ようやく録音スタートですw
ギターの録音は、上の図のように、Input/Outputのレベル調整をしてから、「Rec」ボタンを押して(ここポイント)、それから「赤マル」からの「再生」で録音開始となりますよ。
お次はブルースハープの録音っ!
ブルースハープの録音では、Zurichを使っておりますが、やはりへなちょこでもロッキンなブルースハープにしたかったので、エフェクトはDISTORTIONを使って「雰囲気」を出していますよ。「雰囲気」は大切w
Zurichは再生や録音時にリールが回ってくれちゃうので、かつてカセットテープの4トラックで録音していた時のことを思い出しちゃいましたよ。遠い昔のお話ですw
ここでもやっぱり、Input/Outputのレベル調整をしてから「Rec」ボタンを押すのをお忘れなく!
ギターの録音もそうですが、Gadgetのオーディオ録音って、もちろん曲の頭から通しで録音できるし、曲の途中のシーン頭からのパンチイン的なこともできちゃう。(パンチアウトもできるようになると嬉しいなぁ。できるのかなぁ?)
それからRosarioもZurichも録音が終わってから、エフェクトの微調整も出来ちゃうのもステキなところ。
さ、録音が終わったらいろいろと編集をしてきましょ!
なかなか便利な編集機能
あちこちで既に言われているように、細かなオーディオ編集ってのはできないのですが、個人的には充分くらいな感じでエディットができるという印象でした。
まずは、曲のリードギターからブルースハープにバトンタッチするところ。
録音では1Barフルでギターを弾いていたのですが、ブルースハープと被ると音がゴチャゴチャになっていたので、ギターのエンドポイントをずらしてあげました。スッキリ。
この時「Function」ボタンから、「グリッド」を「Off」にしてあげれば好きなところに、エンドポイントを設定できますよ。
ついでに発見しちゃったのでお話ししますが、このアプデから、クリップ内でBar単位のループができるようになりましたね。
特定のBarだけ選択できる! |
(上の図はちがうのですがw)例えば1クリップで8Bar使った場合、6Barんところだけちょっと直したいんよ~って時、今までだったたら、そこまで待たなければいけなかったのですが、この新機能によってノー・モア・ウェイティング。これは嬉しい。
これも気付いちゃったヤツなのですが、一番最後のSceneの下にある「+」マークの右隣に「コピペ」マークが追加されましたね。これは一番最後のSceneをコピペしてくれます。一手間省けるナイスなヤツですね。
「+」のとなりに「コピペくん」追加 |
さて、話を戻しましょうw
各トラックのエフェクトスロットでは、EQの2段がけをしちゃいましたよ。
最後にEQで微調整したトラックが2つほど |
あと、これはたぶん新機能だと思うのですが、エフェクトスロットの画面で「Function」ボタンを押すと下の図のようになるんですね!
トラックの並び順を変えるのは前からありましたが、エフェクトの並びも上下で変えることができるようになってるじゃないですか!!
そんな感じで、「ほぇ~」、「ほわ~」などと言いながら、ある程度のところまで詰めたら、いよいよ曲のエクスポートですっ!
エクスポート・オプションにAudioShareが追加!
Allihoopaに対応したことをすっ飛ばして申し訳ないのですが、長年AudioShareを使ってきた私にとって、これは嬉しい新機能です。
AudioShareっていろいろと多機能で、その中で、曲の波形をRMSを含めて確認できるし、再生も軽くてラクチンなんですよね。iPadで曲を作って、iPhoneのスピーカでどんな風に聞えるかもチェックできるので重宝しております。
今まではDropboxにエクスポートしてから、AudioShareに取り込んでという手間があったのですが、これもまたひと手間省けるホントにナイスな新機能。
ま、そんな風に音のチェックをして、これでOKかなってところでGadget Cloudにエクスポートしましたとさ。
まとめます(改良希望点も含む)
とりあえずオーディオに対応した新ガジェット、ZurichとRosarioで1曲作ってみての感想は、先述のとおり、カセットテープの4トラックで録音している時の気持ちになったというのが大きいですね。
気持ち的なところはもちろんですが、演奏力がキモになるのもそうだし、自分の耳だけを頼りに曲作りするという、最新テクノロジーを用いて初心に返ることができる感じです。
それと、とにかくRosarioの音がいいです。次はハードロックやメタルっぽいものをやりたくなってしまいました。ギター以外の楽器を試してみるのも良いかもしれないですしね。いろいろやってみたくなります。
最後にってのもナンなのですが、Gadgetで始めてオーディオ録音をやってみて、こんな機能が追加されたらいいなぁってのは以下の2点。
・パンチイン&パンチアウト
・オーディオ録音のundo
これが今後のアプデで追加されたら、もう言うことないっす。
じゃ、改めてへなちょこロックンロールをお聴きください。
今回ギターとブルーズハープの録音で大活躍したiOSデバイス用のオーディオ・インターフェイス、Line6 Sonic Port VXはこちら。ライン録音/マイク録音の両方ができるのはホントに便利。ポータブルだし、いつでもどこでもコンパクトな環境で音楽制作が可能♪
はい。以上でございます。
長いことお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
それでは See You!
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長いことお付き合いいただきまして、ありがとうございました!
それでは See You!
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*私ヒの字は音楽制作や翻訳(音楽関係)のお仕事をしています。
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