2021年4月15日木曜日

W.A. Production InstaChordのちょっと捻った使い方 1:面倒くさいギターコードの打ち込みをカンタンにする方法


はい、ヒの字です。

コンピュータで音楽を作っていて、ちょいと面倒くさいのがギターをジャンジャカ鳴らすコードやリズム・パターンの打ち込み。

ソフトによっては「ストラム・モード」とかいってコード弾きができるものもありますが、できないものはやっぱりピアノロールにポチポチ書いていって、ストロークのタイミングをズラしたりしないといけない。あー面倒くさい(のび太くん風にどうぞ)。

というか、DTM初心者だし、そもそもギター弾かないし、コードも分からない。でもそれっぽい感じのギターの打ち込みやりた~い!たすけてドラえも~ん!!っていうなあなたに素敵なお知らせです。

スポンサードリンク

まずはコチラをご覧ください。


W.A. ProductionのInstaChordというMIDIプラグインを使えば、StudioOne 4付属Presenceのアコースティックギターをこんな風に弾かせることができるんです。

さらに、Junk Guitarのポリモードでこんな風な弾かせ方もできちゃいます。


実際にInstaChordを使われたことがある方も、上の動画のような自由度に驚かれたと思います。

私自身、この方法を発見した時は驚きで興奮してしまいました。これは打ち込みギターの時短になると。


そもそもInstaChordとは


「作曲支援ツール」とか「コード進行お助けツール」などと呼ばれるInstaChordは、鍵盤ふたつでコードを演奏できる便利なMIDIプラグインです。

W.A. Productionという会社のプラグインですが、主にPlugin Boutiqueさんなどの激安セールで見ることが多いです。

また、そうしたセール時には拡張プリセットや他のMIDIプラグインなどと一緒にセット売りをしている印象ですね。

今回はInstaChordそのものの詳細な使い方は省略しますが、いちおうカンタンに説明しておきますと...

まず、InstaChord単体では音が鳴りません。InstaChordをDAW内で他のソフト音源に繋ぎ、InstaChord側での操作でソフト音源を演奏します。

InstaChordの操作ですが、下の図のようにピンク色の2オクターブからコードを選び、黄色の2オクターブから弾き方を選んでコードを鳴らします。

49鍵以上のMIDIキーボードがあれば、ピンクが左手、黄色が右手って感じで、指2本だけでコード演奏ができちゃう素敵なMIDIプラグインです。

49鍵以上のMIDIキーボードでライブ演奏できるかも!?


ちなみに使い方の詳細は、めはてコさんが書かれているコチラの記事がオススメ。



自分専用のプリセットを作る!


はい、ズバリこれが今回の答え。

「面倒くさいギターコード打ち込みをカンタンにする方法」は、InstaChordで自分専用のプリセットを作ることです。

一番シンプルな方法 :
InstaChordにはコードのボイシング変更が可能なので、使いたいコードで「Guitar」を選択してギターのバレーコードが弾けるプリセットを作成する。

VoicingでGuitarを選択


もう少し凝ったことをしたい場合:
自分が鳴らしたいボイシングのコードをひとつひとつ作成し、ユーザーコードとして保存して、それらのコードを基にプリセットを作成する。

Custom Chordパネルでユーザーコードを作成

いずれの場合も、画面上段の左側で単音弾きやストラムなど、弾き方(コードの鳴らし方)の設定が必要になります。下の図で黄色の枠内の2オクターブの部分ですね。


全部の設定が終わったら、画面左上のMENUをクリックすると、下の図のようにプルダウンメニューが出てくるので、「Save Preset As...」を選択してプリセット名を付けて保存します。




私の場合は、実際にユーザーコードを作ったのですが、コードをひとつひとつカスタマイズしていく作業や、それを自分の弾きやすいように配置していく作業、そして単音弾き&ストラムの設定やら構成やら、やはり少し大変でした 笑

ですが、マニュアル(英語)を読みながら誰でも自分専用のプリセットを作れます。マニュアルがなくても直感的にできちゃう人もいるかと思います。

一度作っちゃえば後がラクなので、この方法で打ち込みギターをやってみたい方にはオススメです。

ちなみに私のプリセットがこちら。


InstaChordのデフォルトにはないギターのオープンコードの単音弾き(アルペジオなど)やストラムを可能にしたプリセットです。

このプリセットで冒頭の動画のような弾かせ方をしているワケです。

ちなみに単音とストラムの組み合わせで、ほのぼのカントリーフォークな感じもいけます。



ということで、次回は私がどんな風にこのプリセットを作っていったか、というお話になります。これから実際にプリセットを作られる方々の参考になればと思います。

それではまた。


- 追記のコーナー -

そもそも今回私が作成したプリセットを配布か販売かした方が早い気もするのですが、それは一連の記事の反応を見ながら進めていければと思っております。

どうです?私が作ったInstaChordのギターコード打ち込み時短プリセットにご興味あります?


◁ この話の続きはコチラ ▷




◁ あわせて読みたいかも ▷




**************************************

*私ヒの字が制作した音楽やお仕事の詳細はコチラからご覧いただけます。

→ ヒの字 (Hideki Inoue) Homepage


スポンサードリンク