今年に入ってからでしょうか?AnyDayLongというところが「伝説のバンド風ドラム音源」をリリースしている、という情報を見かけることが多くなってきたので、どんなかな~?と早速チェックしてきました。
そしたらこれ、音源のデモ曲がなかなかのレトロ・テイストで、説明文には「ヴィンテージ」やら「グランジ」やら、かなり心を揺さぶるワードもちらほら。ついでに他にどんなものがあるのか調べたところ、なんとドラム以外の楽器も激安で販売してるじゃないですか!?
しかも、初心者に優しいカンタン打ち込みが可能なギターとベースの音源があるじゃないか!ということで、さっそくこれらの音源を使って、70年代のパンクロック寄りな音楽を拵えてみたので、お耳汚しかとは思いますがちょっとお聴きください。
スポンサードリンク
ってくだらないこと言ってないで、使用音源の紹介をしてきましょうかね。
STRAT POWER-Chord
まずギター音源から。打ち込みカンタン「指1本で弾ける」STRAT POWER-Chordです。アンプシミュは必要です(個人的にはAudioThingのSpeakersとかでも良い)。使えばすぐに分かります。それに立ち上げた時に全ての説明が表示されています(英語)。
・ピンクの鍵盤でメジャーコード
・ブルーの鍵盤でマイナーコード
・ブラックの鍵盤(CとC#)でストップとノイズ
・モジュレーションホイールでサステイン調整
・ベロシティによるアーティキュレーション切り替え → 具体的に言うと、MIDIキーボードを使うなら、弾く強さでミュート/オープンコード/SUS2(サスツー)コードの切り替えが可能。
・たくさんのラウンドロビン → つまり同じコードを複数回サンプリングしているので、同じサンプル音が繰り返されることで発生する「マシンガン効果」を回避して、「驚くほどリアルな」ストラミング・サウンドを再現。
ホント直感的に「指1本で」ジャカジャカとギターを弾けちゃうんですよね。モジュレーションホイールを上げておいて、右手の人差し指でコード&左手の人差し指でストップ/ノイズの組み合わせで、ジャンカースッカージャンカースッカーズンズンズンズンズンなんてのもカンタンお手の物ってワケです。
なおかつ、MIDIキーボードなくマウスでポチポチと打ち込んでいく人でも、ミュートやオープンコードの切り替え以外ではベロシティを変えなくても全然オッケー。ちょっとこれは捗り具合がマッハを超えたかもしれません(測定はしていませんけど)。
続きましてベース音源。なんか公式の解説文が独特です 笑。フレーズを拾ってざっくり訳すと「ルーシーのダイアモンドっぽいポールさんのベース」とのことです。まぁ何にせよ、あの名曲で使われたバイオリン・ベースの音ってことですね 笑。(そんな伏せなきゃいけないの?w)
使い方はSTRAT POWER-Chordとほぼ同じ。ピンクの鍵盤で単音(コードは鳴らせません)、ブラックの鍵盤でストップ/ノイズ。ベロシティの強弱で微妙なアタックのニュアンス表現が可能。
あのバイオリン・ベースのあたたかみのある音って、ジャンルによっては必須サウンドですよね。私もレトロ寄りのジャンルを作ることが好きなので(年齢もレトロ寄り)、凝った演奏をしないのであれば、これは重宝しそうです。
バイオリン・ベースといえばMODO BASSにも収録されてることを思い出して、聴き比べたのですが…(状況によるのかもしれませんが、個人的はMcCart H*FNER BASSの方が好きかもしれませんっ💦)。
今回使用したエフェクト類など
ついでに使用したエフェクトのお話もしちゃいます。
まずはSTRAT POWER-Chordに使ったAmplitube4。Ampはこんな。
Fender Collection 2 '57 Custom Pro-Amp |
Fender Collection 2 for AmpliTube - IK Multimedia
Stompはこんな。
それからMcCart H*FNER BASSに使ったのはUnited PluginのQuick Bass。Quickシリーズは先発のアコギ用エフェクト・プラグイン、QuickAGの使い勝手が良かったのでQuick Bassもデモっているんですが、こういうカンタン・エフェクトは良いですね(あえてチート・プラグインとは言わないw)。プリセットをほぼまんまで使ってます。
ギターとベース以外にもこんな音源が…
まだあるのか!って感じで、2021年3月23日現在で、以下の3種類の音源が公開されています。
GUITAR STABSは使ってないのでわからないのですが、他の2つの使い勝手はSTRAT POWER-Chordと似ていて、使いようによってはなかなかの優れものだと思います。
あ、ちなみに今回作った曲では、もちろんAnyDayLongのドラム音源も使用しています。いろいろと試した中で今回の曲にマッチしたのは、RADIOH**D DRUMSでした(伏字のクセがツボになってきた 笑)。
AnyDayLongってPastToFutureなんじゃないか?説
AnyDayLongの動画を見ていたり、Kontakt用音源のGUIや使い勝手から、おやおや?とちょっと気づいたことがありました。おそらく同じくお気付きの方もいらっしゃるかとは思うのですが、やはり同じレトロなテイストの音源を作っているPastToFuture SampleやPastToFuture Reverbsと同じ仲間なの?ってことです。
そこでAnyDayLongさんのページのAboutというところをチェックしてみたら、「別のブランドで60以上ものドラム音源を作っていたのですが、これからはひとりでやることにしました」っぽいことが書いてあります。
それまではPastToFutureグループの仲間内でやっていたところから抜けたというニュアンスなのでしょうか?ちょっと気になるところではありますが、まぁそうなんじゃないかなというヒの字の憶測です。
で、PastToFutureなのだとしたら、なおさら言いたいのですが、AnyDayLongさんもPastToFutureグループも、打ち込みのサウンドをより自然にってことで「複数のマルチロビン」ってことなんでしょうけど、時々「空振り」みたいなサンプルがあってズコーってなることがありません?
この問題、いつかKontaktの「ネジ」を外してそのサンプルをスキップするような「修理」を行いたいなと思っています。それかもう、サンプルがあるものは直接張り付けていく作戦も視野に入れています。
はい、まとめます
「伝説のバンド風ドラム音源」で(個人的に)話題のAnyDayLongさん。実はドラム音源だけではなく、カンタンに打ち込みができるKontakt用の音源も公開していました。特にギター音源のSTRAT POWER-Chordは今後ひょっとしたら多様するかもしれません。AnyDayLongにしてもPastToFutureにしても、やっぱり先述の通り、時々「空振り」しちゃう感じがあるのですが、激安だったりするのであまりなんやかんやは言えませんよね。
最後になりますが、AnyDayLongさんのページはKo-fiというサイトにあります。Ko-fiアカウントを作らなくても、PayPalアカウントかクレジットカードを持っていればメールアドレスと名前の記入でこう購入はできます。また、ドネーションもできるようですね。その場合はKo-fiアカウントをつくるのかな???
それではまた。
ヒ
*私ヒの字が制作した音楽やお仕事の詳細はコチラからご覧いただけます。
→ ヒの字 (Hideki Inoue) Homepage