2021年1月12日火曜日

Devious MachinesのTexture: しばらく音楽作れなかったのですがテクスチャー音にインスパイアされて曲ができたから記念にBandcampでリリースしましたっ


はい、ヒの字です。

2021年1月8日にBandcampにて「Untitled_01_2021」というインストルメンタル曲をリリースしました。ポストロック風でリラックスした感じの曲です、と言ったら伝わりやすいでしょうか…。

聴いた方がはやいですよね。はい、こんな感じの曲です。

今回は、この曲の宣伝も併せて、制作秘話や使用した機材など、いろいろとお話していこうと思います。

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制作秘話…ってこともないんですけど

しかしまぁ、2020年の初夏から秋くらいまでというのは、音楽制作というよりも反復したフレーズや音そのものの質感などの方に自分の興味が寄っておりまして。そんな中、とあるエフェクト・プラグインの出音が楽しすぎて、そこに即興のギターフレーズをループさせて聴いているだけ…なんていうあまり芳しくない時期がありました(苦笑)。

ほいで10月半ば過ぎくらいに、spさんからのご依頼でアイシングクッキー動画のBGM制作したのもきっかけになって、しばらく手を付けていなかった「音楽の欠片たち」を形にしていこうかなと思ったりしたワケです。

その中のひとつが今回の「Untitled_01_2021」。先ほどもちょいと触れましたが、実はこの曲、Devious MachinesのTextureというエフェクト・プラグインが出す音にインスパイアされています。曲のバックグラウンドでヒョーーーーピロピロピロピローーーーと鳴っているヤツです。FAXか。古っ。

はい、なんのこっちゃ?という話もありますが、実際にどんな音かは追々お聞かせしますね。ということで、まずはメンバー紹介っ!(*使用したソフト音源のリストをご覧ください。)

使用したソフト音源リスト

ドラムス:Addictive Drums - Blue Oyster
プリセットから部屋鳴り感の強いレトロなサウンドの「Papas And Mamas」を選択して微調整しています。

ベース:EZ Bass - Classic Rock
プリセットから「Gain Driver - Pick B」選択。ロッキン。

ギター左:Session Guitarist Electric Sunburst deluxe
レスポールのフロントピックアップのクリーントーンっていいですよね。

ギター右:Renegade Electric Guitar
Indiginusさんのテレキャス音源。今までもいろんな曲で使用してます。

チェレスタ:NI Kontakt Factory LibraryのOrchestralより
KontaktのFactory Libraryって侮れないですよね。Celestaも使用頻度高めです。

効果音:Vibes-SynthBow(弓で弾いたビブラフォン?) 
PuremagnetikさんのMalletPak 2に収録されたNI Kontakt用の音源。この音に先述のTextureというエフェクトをインサートして、ヒョーーーーピロピロピロピローーーーの音を鳴らしています。

Devious MachinesのTexture

とにかく今回はこいつが大活躍しました。「Untitled_01_2021」は、このエフェクトありきでできた曲と言っても過言ではありません。

Textureの詳細な機能や使い方については割愛しますが、何ができるかとざっくり説明しますと、音に音を重ねて質感を付加したり、音を強化したりできるエフェクトです。

Devious Machinesさんの説明によると、Textureは「サウンドのダイナミクス(強弱)に応じて、他のサウンドのレイヤーを合成する」エフェクトだそうです。また、「エフェクトでもありシンセでもある」とも説明されていますね。

実際に今回の曲ではこんな風に使いました。
(*音が小さくてスミマセン!)

はい、これが「ヒョーーーーピロピロピロピローーーーの音」です。弓で引いたビブラフォン音源にメジャーコード(和音)の音が重なるような設定にしました。この音を聴きながら何気なくギターで弾いたのが「Untitled_01_2021」のイントロ部分になっています。

Textureには、もともと340種類以上もの「重ねる用サウンド」が内蔵されているんですが、ユーザーが所有しているサンプルもインポートすることができます。更に、音の重なり具合をはじめ、いろいろと細かな設定が可能なので、サウンドデザインがお好きな方にはオススメです。

私も音の実験や、音を加工するのは割と好きな方で、他にも同じようなエフェクト・プラグインは使ってきているのですが、今のところ自分の中ではDevious MachinesさんのTextureが優勝かなと思っております。


まとめましょうか + 宣伝

そんなこんなで久しぶりに音楽というものを作ったよ、というお話でした。

最初はTextureというプラグイン・エフェクトでいろいろと音の実験をしていた時にイントロのギターフレーズを思いついただけの「音の欠片」でした。そこから少し時間をおいて、自分の気持ちもいろいろと落ち着いた時に「音楽」という形にまで仕上げました。

とにもかくにも「Untitled_01_2021」は、素朴なインストルメンタル曲です。

下にBandcampのリンクを貼っておきますので、お手隙の時などにお聴きいただけると嬉しいです。そして、この曲を気に入ってくださった方は、$1(またはそれ以上)で購入することもできますので、そちらも併せて宜しくお願いします。


はい。今回は以上です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

それではまた。



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*私ヒの字が制作した音楽やお仕事の詳細はコチラからご覧いただけます。
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