2016年2月18日木曜日

KORG Gadget レヴュー:最新バージョン2.0はユニバーサル対応 + 新機能が盛りだくさん!

<追記:2016年7月5日>
Ver.2.5については下の記事からご覧ください!

KORG Gadget: v2.5 にアップデートで新ガジェットを3つ追加とインサートFXの強化!


はい、ヒの字です。

さぁ、大変なことになりましたよ!

KORGさんのGadgetさんがバージョン2.0にアップデートされ、大きなところではiPhone/iPad Pro対応になりました。Twitterでも言いましたが、iPhoneでGadgetが使えるとなるとベッドやコタツ(冬限定w)で寝転がっても曲作りができるってワケです。ホントに夢のよう!

さっそくKORG Gadgetバージョン2.0の新機能などを見ていきましょう!



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ユニバーサル対応


公式の新機能紹介によると、「一回の購入でiPad/iPhone/iPad Pro全てに対応」とのこと。

私の場合は既にiPadで購入しておりますので、iPhone6 PlusでそのままAppStoreからインストールしました。iPhone6 Plusでは画面が小さい分、細々している印象ですがけっこう普通に使えますよ。

iPhone6 PlusでのGadgetさん

リストアとリモート・インストール


私のiPadでは全てのガジェットが入っているので、iPhone6 Plusでもリストア(復元)します。その対象になるのが、サンプラープレイヤー「Bilbao」とループサンプラー「Abu Dhabi」。これは、新規プロジェクトの立ち上げ直後やガジェット追加をタップして出てくる、ガジェット選択画面の右上に「復元」とあるのでそれをポチでOK。


さてさて、リモート・インストールなのですが、これはiPad版Gadgetで購入済みのDarwinとModuleガジェットを別のデバイス(私の場合はiPhone6 Plus)に転送する作業です。そう、iPhoneでも使えるんです!

その手順については公式サイトのKORG appヘルプセンター > チュートリアル&Tipsの「リモート・インストールの手順」をご覧下さい。

ここで1つだけ注意です。これは私が経験したのですが、iCloud Driveはオンにしてないとリモート・インストールができません。iCloud Driveはオンですよ。そういう私もTwitterで無限軌道@若草レコードさんにアドバイスいただいたんですけどねw (その節はありがとうございました!)

iCloud同期


デバイス間で曲の共有や曲のアップデートができるという機能です。例えば移動中の電車の中ではiPhoneで作って、家に帰ってきたら作りかけの曲をiPadに共有させて続きを作る…みたいなことですね。

画面左上のファイル・マークをタップ → 「開く」を選ぶ → 同期したい曲を左にスライドで下の図のようになるので「iCould」をタップします。


ここでもやはりiCloud Driveはオンですよ。でないとこうなりますw↓


インサート・エフェクト


これは大きいですね。それぞれのトラックにEQとコンプレッサーが使えるようになりました。今までも無きゃ無いで音色選びとアレンジでなんとかなったのですが、やっぱりあると細かい調整ができて便利ですよね。

インサート・エフェクトを使うには各トラックの下にある「IFX」というボタンを押します。<IFX1>がEQで<IFX2>がコンプレッサーになります。それぞれ「EQ」 「Compressor」というボタンを押してオンにして有効にしますよ。そして「IFX」ボタンを再度押して元のフェイダーに戻します。

下の図はトラック1で<IFX1>のEQを、トラック2で<IFX2>のコンプを表示したところです。


アルペジエーター&コード・トリガー


アルペジエーターは「全キーボード型ガジェットに搭載」で、コード・トリガーは「全ポリフォニックキーボード型ガジェットに搭載」です。

この機能を使うには、各ガジェットの鍵盤の左にある「Scale」ボタンを押し、出てきた画面内の右上にある「Arpeggiator」を押します。そして次の画面で「RUN」を押せばOK。ピロピロピロピロ~♪



ご覧の通り、アルペジエーターは全部で5種類、加えてコード・トリガー。ゲート・タイプはなんと15種類で、ゲート・タイムの調整も出来ちゃいます。アルペジエーターは4オクターブまでいけちゃいます。ポリポリポリポリポリポリポリポリ~ン♪

ちなみにワンフィンガーでコードを弾きたいのなら、「Chord」をオンにしましょう。ラクチン演奏スタイル!(ここは効果音なしw)

シーケンサーは新機能3つ追加


「Undo/Redo」、「ピンチによるズーム」、そして「1本指スクロールモード(設定にて切替)」

どれも痒いところに手が届いたというか、ユーザーからのリクエストに対応したって感じですかねw

Undo/Redoとピンチでズームは何気に大きいですね。ピアノロールでの編集がよりスムーズになりますもんね!

1本指スクロールはiPhoneで使う時に良いかもしれませんね。設定アプリ > Gadget > 1 Finger Scroll で設定できますよ。


まとめます


・ユニバーサル対応 iPad/iPhone(6以上推奨)/iPad Pro
・購入済みガジェットのリストア&リモート・インストール
・iCloud同期:デバイス間の曲共有とアップデート
・インサート・エフェクト:EQとコンプレッサー
・アルペジエイター&コード・トリガー
・シーケンサー新機能:Undo/Redo、ピンチによるズーム、ワンフィンガー・スクロールモード

私にとっては、とにかくiPhoneで使えるようになったのが嬉しいです。よりGadgetが身近になったというか。しかも、iPhoneのGadgetはなんかカワイイ!カワイイのに高機能というね。ステキを極めていますよね。

そんなワケで、さっそく寝る前のベッドの中でコソコソ(w)と曲を作っていま~す。う~ん、あったまる~ぅ!

現在、Gadget2.0のリリースを記念して半額セールをやっていますが、3月には無料でお試し版のバージョンもリリースされるってことで、まだGadgetを持っていない人で「半額でもお高いよなぁ」って人は、とりあえずお試しバージョンを使って、気に入ったのなら次の大きなセールの時に通常版を買うのもアリですね。

更に言うと、KORG GadgetはAbleton Linkにも対応してますからね。もうホント、言うことないです。

はい。まとまらなくなりましたw

それでは See You!

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*私ヒの字が制作した音楽やお仕事の詳細はコチラからご覧いただけます。

→ ヒの字 (Hideki Inoue) Homepage



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