2016年7月30日土曜日

アムステルダム旅行記 2 Day3:映画博物館 EYE Film Institute + 写真美術館 Foam  


はい、ヒの字です。

よいしょっとー!アムステルダム旅行記2の3日目です。

この日は、アトラクション付き映画博物館とシネコンと企画展示が楽しめるEYE Film Instituteと、写真美術館のFoam(Fotografiemuseum Amsterdam)の2本立てでした。



前回はコブラ近代美術館に熱が入りすぎてしまったので、今回はできるだけリラックスして行こうと思いますよw

それでは、いってみよー!


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映画博物館 EYE Film Institute


ホテルからEYE Film Instituteは、5番のトラムでセントラル・ステーションまで行きまして、そこからフェリーに乗って行きます。

遠くの白い建物がEYE Film Institute

フェリーは5、6分おきに出て、乗っている時間も2分ちょい程です。向こう側に着いて、少し歩けばEYE Film Institute が目の前にドンと。

独特なフォルムのビルディング

この時点ですごく存在感があるのですが、近づけば近づくほど、これはどう建っているんだろうと不思議に思ってしまいます。

アムロ、ガンダム、行っきま~ぁすっ!みたいなw

通常の入場料金が12.50ユーロですが、I amsterdam city card を使うと2.50ユーロになります。ここもフラッシュなしなら撮影OK。

そんなワケで、館内マップ付きのリーフレットを頂いて、さっそく中に入ってみましょう!



・映画の歴史博物館とアトラクション

勝手に歴史博物館とかアトラクションとか言っちゃってますがw、グラウンド・フロアには昔の映写機やカメラが展示されており、映画の歴史を学ぶことができます。また、主に子供達が映像で遊べるアトラクション(あえてそう言おう)もありますよ。実際に、家族連れが多かったりしたので、写真は撮れませんでした。

それから、このフロアのハイライトのひとつが「 360°」という部屋です(出た、部屋!)。この部屋は文字通り部屋中に壁にありとあらゆる映画が映し出されていて、何万とあるコレクションの中から歴史資料的な映像やアニメーション、そしての名作映画のワンシーンなどなどを選んで観ることができますよ。

まぁ、館内の諸々に関しては、「百聞は一見にしかず」ということで、公式のツアー動画を貼らせて頂きますよ。これは360°動画になっていますので、スマホやタブレットでご覧の方はYouTubeで開けば、スワイプしたり体の向きを変えたりしながらお楽しみ頂けます。ハイテク~ぅ!



・企画展示 『Mater of Light  Robby Müller』

ロビー・ミューラー(Robby Müller )は、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュ、ラース・フォン・トリア-、マイケル・ウィンターボトム、スティーヴ・マックイーン(俳優ではない)といった個性的な映画監督の作品に関わったシネマトグラフファー(撮影監督)。

『パリ、テキサス』、『ダウン・バイ・ロー』、『ミステリー・トレイン』、『デッドマン』、『コーヒー&シガレッツ』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『24アワー・パーティー・ピープル』と映画名を言ったらピンとくる方が多いと思います。

ミューラーは、独特の広角撮影や長回し(カットなしで長時間カメラを回すこと)を得意とし、自然光を好んで用いて、物語と空気感とイメージをひとつにまとめることに成功したそうで、70年代から数多くのインディペンデント・フィルムメイカーを有名な映画監督にしたんだそうですよ。



展示会場は真っ暗に近く、広くて奥に続く空間の壁や天井にスクリーンが設置され、数々の映画のワンシーンが映し出されています。



また、映画だけではなく、監督たちのインタビューや、ミューラーがホームビデオで個人的に撮影した映像なども観ることができます。



更に、あちらこちらにショーケースがあって、映画のシナリオや関連書類、手紙、撮影現場のスナップ写真なども展示されていました。

ショーケースにあった展示物で、私が特に見入ってしまったのがポラロイド写真の数々。ミューラーは光や構図を研究するため、仕事やプライベートでの旅行先や宿泊したホテルなどでも、常にポラロイド写真を撮っていたようです。

あとでショップに行ってみたら、そのポラロイド写真を2冊にまとめた写真集が売っていたので、迷わず購入しましたよ。

上はケース  下は写真集2冊

私はロビー・ミューラーのことを事前に知っていたわけでもなく、彼が手掛けた映画をすべて観ていたわけではないですが、割と観たことある作品も多く、どれもが映像的に印象に残っているものばかりだったので、この企画展示でちゃんとそのことを知ることができてとても良かったです。


写真美術館 Foam


お次は、フェリーでセントラル・ステーションに戻り、トラムに乗って写真美術館のFoam に行きました。

そこで私がみてきたのは、『Helmut Newton: A Retrospective』

ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)は、主にVogue誌のファッション・フォトグラファーとして有名なドイツの写真家で、今回展示されたのは200点以上にも及ぶ作品でした。

Foam 公式インスタグラムより

ファッション・フォトグラフィーでも、レトロな感じやシックな作品(上のポスターなどに使われた作品みたいな)だと良いのですが、ニュートンはヌード作品が多く、それも時にToo Muchな感じや、ツイストが効き過ぎちゃってる感じがあったりして、正直なところ全てが好きだとは言えませんでした。もちろん良い感じの作品もありましたけどね。

それでも、ニュートンは著名人のポートレートを撮影しており、個人的にはサルバドール・ダリやアンディ・ウォーホル、更にロック界ではデイヴィッド・リー・ロスなんかもあったりして、そこはかなりテンションが上がりましたw

また、『Foam 3h 』という、3人の若いフォトグラファーを紹介する併設展もやっていました。今回はニュートンに影響を受けた3人ということだったのですが、私が特に気に入ったのは(全体で一番好きだったかも)、Carlijn Jacobというオランダ出身の女性フォトグラファーでした。

Foam 公式インスタグラムより

彼女の作品は、この展示会のために撮り下ろしたという『Vivian Atlantis 』というシリーズもので、「疎遠感、シュルレアリスム、そして、独特な世界の創造」をテーマにしているそうです。

「モデルに難しいポーズをとらせて、ある生物がその生息地にいるように見せる」と本人が解説しているのですが、確かにそうすることでモデルが背景の大自然に溶け込んで、独特な世界観が生まれているし、個人的にはそれが魅力的に感じました。


この日の夕飯


恒例になってまいりましたが、食事は大切ですw

前々回もお伝えしましたように、私と奥さんのお気に入りスーパーマーケット、アルバート・ハインが改装工事で休みだったので、同じくモール内に入っている「marqt 」というオーガニック系のスーパーに行きましたよ。

奥さんの撮影 なかなか構図がステキ

オーガニック系だけあって新鮮な野菜、肉、魚、そしてチーズなどが置いてあるのですが、やはり少しお値段がお高めです。これはこれで良いのですが、庶民的なアルバート・ハインが開いてないのは改めて残念。


結局、お互いにメインはレンジでチンするものにして、プラスで奥さんがカプレーゼを作ってくれましたよ。あ、あとちょっと珍しい仔牛のパテもいただきました。


まとめ


結局長くなってしまいましたw

この日は、絵画とは違う、映画や写真というくくりでEYE Film Institute とFoamに行きました。とにかくみるものが多くて、そしてすごく歩いたので、割と急な階段が多いFoam では最後の方になると足が上がらなくなっていましたw

実は、私の祖父と叔母が写真家だったりして、自分でも大学の時はPhotography Emphasisだったりしたのですが、今ではすっかりiPhoneのスナップ写真だけになっていた私も、改めて映像や写真の魅力を感じた1日でした。

映画に関しては、今回知ったことなどを踏まえて、ミューラーが手掛けた作品をもう一度観たり、観ていなかった作品も観たいなと思いました。写真もiPhoneだけでなく、色んなカメラ(実はいろいろ持っているんです)で実験してみたいなとも思いましたね。

さぁ、次回は更に大変なことになっておりますよ。コンテンポラリー・アートを扱うDe Appel Art Centre、オランダ・レジスタンス博物館、この春にオープンしたというアウトサイダー・アート美術館(エルミタージュ美術館内)、そして夜には奥さんと合流して再び市立近代美術館(Stedelijk Museum)という4本立て!こんなペースで書けるのでしょうか?前編・後編コースになるかもw

はい。今回はこの辺で。

それでは
See You !!


旅の続きはコチラから↓
アムステルダム旅行記 2 Day4 (前編):De Appel Arts Centre + オランダ・レジスタンス博物館

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*私ヒの字は音楽制作や翻訳(音楽関係)のお仕事をしています。
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